• 営業代行

営業代行の相場

営業代行会社に依頼することで営業担当者の負担を減らすだけでなく、実績やノウハウのある営業代行会社に依頼することで、人材不足や営業ノウハウ不足などの課題を解決することが可能です。さらに、営業代行会社を活用することによって生産性が高まり長期スパンで見るとコストの削減につながるケースがあります。

しかし、営業代行によっても費用が異なるため費用対効果の高い営業代行を選ぶことが求められます。そのため、営業代行を選ぶ場合において、相場を知っておくことが重要です。業者によって料金体系が異なり、扱う商品やサービスによっても価格帯が異なるので、契約前に費用の詳細を把握することが大切です。

営業代行の料金体系

営業代行には主に次の2種類の料金体系が挙げられます。

  • 固定報酬型
  • 成果報酬型
  • 複合報酬型

固定報酬型

固定報酬型とは、成果に限らず毎月固定した金額を支払う料金体系です。そのため、成果が多い場合は成果報酬型と比べると割安になる可能性があります。逆に成果が出なくても支払いが発生するデメリットがあります。固定報酬は一般的に、新規事業をする場合や短期間で依頼する場合などに利用するのが一般的です。

成果報酬型

成果報酬型は、成約やアポイントの取得など前もって設定しておいた成果が発生するごとに報酬が発生します。成果につながらないと報酬が発生しないメリットがありますが、成果の量によっては固定報酬型よりも割高になる可能性があります。成果報酬型は、営業担当者の技量によって売り上げが大きく変わるケースに活用されるケースが一般的です。

複合報酬型

固定費のほか成果報酬を加えた金額が合計報酬となるのが複合型です。代行会社によって異なりますが、一般的に成果報酬型を基準として諸経費を考慮して月額費用を支払うのが特徴です。月額の固定金額は固定報酬型と比べて抑えられていることが一般的です、

営業代行の相場とは

営業代行の相場は料金体系によって異なります。月額報酬型(固定報酬型)の相場は、営業担当者1人に依頼するごとに月額で50〜70万円が相場となっています。月間で25日就業すると考えると、日給で2万5,000円〜3万5,000円です。

次の成功報酬の場合は、業者や依頼業種によって大幅に費用相場が異なります。例えば、テレアポを依頼する場合は1つのアポイントを取得ごとに1万円〜3万円程度となっており、製薬まで依頼する場合は最終的な売り上げの3割〜5割が費用相場となっています。

近年、月額報酬型と成功報酬型以外に複合報酬型を導入している営業代行会社があります。複合報酬型は営業担当者1人あたり固定金額に関しては25万円〜45万円となっており、さらに成功報酬分が追加となるのが一般的です。業者や成功報酬額にもよりますが、月額報酬型と成功報酬型の間の価格帯となっています。

報酬となる件数によってはコストが高くなったりやすくなったりするため、前もって明確にしておくことが重要です。

営業代行の費用と業務内容

営業代行の費用は業務内容によって大幅に異なります。業務内容の難易度に比例して報酬額が割高になるのが一般的です。例えば、成果報酬においてテレアポを依頼した場合1コール100円前後であることが一般的です。

さらに、業界によっても費用が異なります。扱う商品やサービスが専門的な分野になれば営業内容が高度になるため報酬が高額になることが一般的です。営業代行会社によっては、一部の業務代行から営業業務すべてを一任できる場合もあります。しかし、一任すると高額になることから企業によってはスポット委託することをはじめ、工夫した依頼が必要です。

営業代行を選ぶときのポイント

月額報酬型が向いている企業

月額報酬型は成果にかかわらず報酬は変わりないため安定して成果を上げていかないと費用対効果が下がることになります。そのため、すでにある程度の販路があり見込み顧客を確保している企業に効果的な費用体系です。すでに、実績のある企業が人手不足の状態に依頼するのが効果的です。

しかし、継続的に活用すると高額になる可能性が高く、繁忙期や人員が育つまでのつなぎなど短期間で利用すると経済的です。このほかに営業リストが多い案件の場合も、月額報酬型のほうが成果報酬型よりも安くなる可能性があります。

成功報酬型が向いている企業

成功報酬型の特徴として、成果に応じて報酬が発生するのが特徴です。そのため、比較的成果につなげやすい粗利の安い商品やサービスに関連する営業を依頼すると、月額報酬型よりもコストがかかる可能性が高くなります。

そこで、成功報酬型が向いているのは高額で粗利率の高い商品やサービスを扱っている営業をしている企業です。1件の成約をとるのがむずかしく、粗利が高い場合はコストをあまりかけずに成約につなげることが可能です。しかし、あまり売れる見込みがない商品やサービスを扱っている場合は代行会社が受けない可能性があるので確認が必要です。

月額報酬型と違って成果を出せば出すほど報酬が高額になるため、営業代行会社にとって意欲の高い報酬体系でもあります。そのため、むずかしい案件であっても成果につながりやすくなる可能性もあります。

複合報酬型が向いている企業

月額報酬型と成功報酬型のどちらにもあてはまらない場合は、両方の特徴を含んでいる複合報酬型を選ぶ方法があります。しかし、複合報酬型は両方のメリットだけでなくデメリットも含まれているため、必ずしもメリットになるとは限りません。

さらに、複合報酬型は代行会社によって固定額と成果報酬額の割合が異なり、かえって金額が高くなることもあるので注意が必要です。

営業代行会社を依頼する場合の費用対効果

営業代行会社を選ぶときに費用対効果を把握することが重要です。費用対効果を把握するときの基準となるのが次の2点です。

  • 顧客獲得単価
  • 受注ごとの獲得単価
  • 投資利益率

顧客獲得単価

顧客獲得単価(CPA、Cost Per Acquisition)とは、1件成約を獲得するために必要なコストです。合計費用 ÷ 成果件数で計算をします。

受注ごとの獲得単価

受注ごとの獲得単価(CPO、Cost Per Order)は1件受注するために必要なコストです。合計費用 ÷ 受注件数で計算をします。

投資利益率

投資利益率(ROI、Return On Investment)とは、投資した金額に対しての収益の割合です。(売り上げ-売上原価-投資合計額)÷投資合計額×100で割合を計算します。

まとめ

営業代行の報酬は料金体系によって異なります。毎月一定額の支払いをする月額報酬型であれば、依頼する営業担当者1人あたり50万円〜70万円となることが一般的です。成功報酬型の場合は、1つのアポイント獲得で1万円〜3万円となるなど業務内容によって大幅に価格が変わります。このほかに複合型がありますが、業者によって固定金額と成功報酬の割合が異なりますが、固定金額の平均費用は20万円〜45万円となります。

ここまではあくまで相場であり業者によって大幅に費用設定は異なります。さらに、扱う商品やサービスに専門知識が必要な場合は一般的な相場よりも高くなることが一般的です。

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